2015年 01月 31日
地震と雪 |
昨年12月、飛騨地域は大雪にみまわれました。
雪の重みで木が倒れ、電線に寄りかかり、広範囲で停電が起こりました。
今シーズンは積雪量も例年より多いことに加え、
水分量が多いベタ雪が樹木に積る
↓
凍る
↓
さらに大雪が積もる
↓
木が倒れる
と、なったとニュースで言っておりました。
今シーズンは積雪量も例年より多いことに加え、
水分量が多いベタ雪が樹木に積る
↓
凍る
↓
さらに大雪が積もる
↓
木が倒れる
と、なったとニュースで言っておりました。
ここで心配になってくるのが、建物は大丈夫なのか?ということです。
結論から言うと(個人的な見解ですが)
地震がこないという条件であれば大半の建物は
雪の鉛直荷重で倒壊することはないと考えます。
(古くて柱が細い、小屋のような建物や庇の出が多い建物などは
注意が必要かもしれませんが)
では、この状況↓で震度6強以上の地震がきたら
見た目、1mも積もってないように見えますが
ベタ雪や雨などによりかなりの水分を含んだ重い屋根なっています。
一部の新築も含め、飛騨地域は大半の建物が倒壊し
多数の死者が出ることが容易に想像できます。
ではなぜ、一部の新築住宅でも倒壊してしまうのか?
以前のブログ(地震と耐震と命)では、現行の耐震基準を満たしていれば
阪神大震災クラスの地震でも倒壊する確率は低いと書きました。
しかし、現在の建築基準法の中では木造住宅(4号建築物)は積雪を考慮して
耐震性を計算するようにはなっていないのです。
住宅性能評価の耐震等級2以上をとる場合や、
岐阜県の耐震補強工事での補助金申請を行う場合などには
各地域での積雪量を考慮して耐震強度を計算する必要がありますが
そうで無い場合、高山市内でもまだ下写真のような施工を行う建築業者が
数多く見かけられます。
この写真は市内で見かけた施工中建物です。
外部に透湿防水シートを張っているところです。
シートの裏に柱や間柱、筋違が見えていますね。
という事は、この建物は外部に合板などは張らないということです。
ちなに、合板を張ったわが家はこう↓です。
これまた個人的な見解ですが、
高山市のような多積雪地域で、耐震等級2以上
つまり、屋根に雪が載っている状態での耐震性を確保する為には
筋違いだけの耐力壁ではかなり無理があると思います。
(よほど間仕切りが多いプランなら…?)
外部に合板を張った場合は窓の上下など、通常だと非耐力壁な壁なども
地震時に耐震性を発揮できます。
つまり、家全体で地震に耐えるのです。
(ただし、合板を張った場合は断熱・気密工事が重要です。)
高山のように冬は屋根に雪がずっと積もっている地域で、新築住宅を建てている
もしくは最近建てた人で、合板を張っていない、筋違いだけの家の方は要注意です。
工務店の方に聞いてみてください。
わが家は何cmの積雪で耐震の計算をしていますかって。
結論から言うと(個人的な見解ですが)
地震がこないという条件であれば大半の建物は
雪の鉛直荷重で倒壊することはないと考えます。
(古くて柱が細い、小屋のような建物や庇の出が多い建物などは
注意が必要かもしれませんが)
では、この状況↓で震度6強以上の地震がきたら
ベタ雪や雨などによりかなりの水分を含んだ重い屋根なっています。
一部の新築も含め、飛騨地域は大半の建物が倒壊し
多数の死者が出ることが容易に想像できます。
ではなぜ、一部の新築住宅でも倒壊してしまうのか?
以前のブログ(地震と耐震と命)では、現行の耐震基準を満たしていれば
阪神大震災クラスの地震でも倒壊する確率は低いと書きました。
しかし、現在の建築基準法の中では木造住宅(4号建築物)は積雪を考慮して
耐震性を計算するようにはなっていないのです。
住宅性能評価の耐震等級2以上をとる場合や、
岐阜県の耐震補強工事での補助金申請を行う場合などには
各地域での積雪量を考慮して耐震強度を計算する必要がありますが
そうで無い場合、高山市内でもまだ下写真のような施工を行う建築業者が
数多く見かけられます。
外部に透湿防水シートを張っているところです。
シートの裏に柱や間柱、筋違が見えていますね。
という事は、この建物は外部に合板などは張らないということです。
ちなに、合板を張ったわが家はこう↓です。
高山市のような多積雪地域で、耐震等級2以上
つまり、屋根に雪が載っている状態での耐震性を確保する為には
筋違いだけの耐力壁ではかなり無理があると思います。
(よほど間仕切りが多いプランなら…?)
外部に合板を張った場合は窓の上下など、通常だと非耐力壁な壁なども
地震時に耐震性を発揮できます。
つまり、家全体で地震に耐えるのです。
(ただし、合板を張った場合は断熱・気密工事が重要です。)
高山のように冬は屋根に雪がずっと積もっている地域で、新築住宅を建てている
もしくは最近建てた人で、合板を張っていない、筋違いだけの家の方は要注意です。
工務店の方に聞いてみてください。
わが家は何cmの積雪で耐震の計算をしていますかって。
by earth-imagine
| 2015-01-31 10:08
| 耐震